地震で犬がパニックに!正しい対応と日頃からできる対策を紹介

愛犬と暮らす飼い主さんにとって、地震などの災害時に大切な家族である犬を守ることは重要な責任です。特に地震が発生すると、人間だけでなく犬もパニックに陥りやすく、予想外の行動をとることがあります。突然の揺れや異常な音、周囲の混乱に犬は恐怖を感じ、普段見せない行動をすることも。そんなとき、飼い主さんはどう対応すれば良いのでしょうか?

この記事では、地震発生時に犬がパニックになった場合の対処法や、その後のケア方法、さらには事前に備えておくべきことについて詳しく解説します。愛犬と安全に災害を乗り越えるための知識をしっかり身につけておきましょう。

\ 「ウチの子」の写真がプリントできる! /

もしもの時、愛するペットと一緒に避難できますか?

  • ペット用防災グッズが何も準備できていない
  • いざという時に何を持ち出せばいいか分からない
  • 防災バッグを買っても使わないまま押し入れに…

災害はいつ起きるか分かりません。大切な家族のために、今日から始める防災対策。愛犬・愛猫の写真入り防災バッグなら、普段使いもできて、いざという時にもすぐ持ち出せます!

目次

犬が地震を怖がる理由

犬は人間よりも遥かに優れた聴覚と嗅覚を持っています。そのため、人間には感知できない微細な変化も敏感に察知することができるのです。地震の際に犬が怖がる理由には、大きく分けて以下のようなものがあります。

  • 低周波や地震の前兆となる微細な振動を感じ取る
  • 地中からの異臭や電磁波の変化を察知する
  • 家具や床が揺れる異常な状況に恐怖を感じる
  • 飼い主さんの緊張や不安を敏感に感じ取る
  • 普段聞きなれない音(警報、救急車のサイレンなど)に驚く

実は地震の前に犬が異常な行動を示すことから、「犬は地震を予知できる」という説もあります。確かに、地震の前に落ち着きがなくなったり、無駄吠えが増えたりする犬もいるようです。しかし、これは科学的に完全に証明されたものではなく、犬の個体差もあります。

わが家のシェルティは地震の数分前から落ち着きがなくなることがあります。きっと私たちには感じられない何かを察知しているのでしょうね。

犬が地震を怖がる最大の理由は、予期せぬ状況変化によるストレスです。犬は基本的に日常の安定したパターンを好む動物です。突然の揺れや音、周囲の雰囲気の変化は、彼らにとって大きなストレス要因となります。特に地震の揺れは、犬にとって理解できない恐怖体験となり、パニック状態を引き起こすことがあるのです。

地震時の犬のパニック症状

地震が発生すると、犬は様々なパニック症状を示すことがあります。これらの症状を事前に知っておくことで、いざというときに冷静に対応することができるでしょう。地震時に犬が見せる主なパニック症状には以下のようなものがあります。

震えや固まる

恐怖のあまり体が震えたり、その場に固まって動けなくなったりします。

過剰な吠え方

恐怖や不安から、普段以上に激しく吠え続けることがあります。

走り回る・逃げ出す

パニック状態で部屋の中を走り回ったり、外に逃げ出そうとしたりします。

飼い主にしがみつく

安心感を求めて飼い主さんに必死にしがみついたり、ぴったりと寄り添ったりします。

隠れる・籠る

テーブルの下やベッドの下、クローゼットなど狭い場所に隠れようとします。

排泄の失敗

極度の恐怖から、室内でトイレの失敗をしてしまうことがあります。

攻撃的な行動

普段は穏やかな犬でも、恐怖から攻撃的な態度を示すことがあります。

パンティング(浅い呼吸)

ストレスによって呼吸が速く浅くなり、口を開けて舌を出す状態になります。

特に注意が必要なのは、パニックによる「逃走」行動です。地震の際、犬は恐怖から無我夢中で逃げ出そうとすることがあります。窓から飛び降りたり、扉を壊して外に出ようとしたりすることもあるため、危険防止のためにもすぐに保護できるよう注意が必要です。

要注意!
地震時に犬が逃げ出した場合、普段の行動範囲とは全く異なる場所まで逃げてしまうことがあります。パニック状態の犬は方向感覚を失い、見知らぬ場所まで走り続けることも。だからこそ、事前の対策が重要なのです。

また、犬種や性格によっても反応は異なります。警戒心が強い犬種や神経質な性格の犬は、より強いパニック症状を示す傾向があります。一方で、穏やかな性格の犬や災害に対する訓練を受けている犬は、比較的冷静に対応できることもあります。

ただし、どんなに穏やかな犬でも、大きな地震には恐怖を感じます。飼い主さんは愛犬の性格を理解した上で、適切に対応できるよう準備しておくことが大切です。

地震発生時の飼い主の対応

地震が発生した時、まず優先すべきは人間の安全確保です。その上で、愛犬のパニックに対して適切に対応する必要があります。ここでは、地震発生時に飼い主さんがとるべき行動を、段階ごとに解説します。

揺れている間の対応

STEP
まず自分の身の安全を確保する

頭を保護し、テーブルの下など安全な場所に避難しましょう。飼い主さんがケガをしては愛犬を守ることができません。

STEP
落ち着いた態度で犬に接する

犬は飼い主の感情を敏感に察知します。パニックになっている様子を見せると、犬の不安も高まります。可能な限り落ち着いた態度を心がけましょう。

STEP
安全な場所で犬を保護する

揺れが収まったら、できるだけ早く犬をクレートや安全な場所に移動させましょう。窓から離れた場所が理想的です。

STEP
リードをつける

余震や避難に備え、できるだけ早く犬にリードをつけましょう。パニック状態の犬が逃げ出さないようにするためにも重要です。

強い揺れの中でリードをつけるのは難しいかもしれません。日頃から犬用のキャリーやクレートに慣れさせておくと、素早く安全に保護できますよ。

パニック状態の犬への具体的な対応

犬がパニックになっている場合、以下のような対応を心がけましょう。

  1. 落ち着いた声で話しかける – 普段から使っている言葉で優しく話しかけ、安心感を与えましょう。大声や怒ったような声は避けてください。
  2. 優しく撫でる – 犬が受け入れる場合は、優しく体を撫でて安心させましょう。ただし、攻撃的な様子を見せる場合は無理に触らないでください。
  3. 目線を下げる – 犬と同じ目線まで体を低くすると、威圧感がなくなり安心します。しゃがんだり座ったりして犬に接しましょう。
  4. 好きなおもちゃやトリーツを与える – 犬が落ち着いてきたら、好きなおもちゃやトリーツを与えてリラックスさせましょう。
  5. 無理に引っ張らない – 犬がある場所に固まっている場合、無理に引っ張るとさらにパニックになる可能性があります。時間をかけて説得しましょう。

絶対にしてはいけないのは、パニック状態の犬を叱ることです。犬は恐怖から行動しているだけで、悪いことをしているわけではありません。叱ることで犬の不安はさらに増し、状況が悪化する可能性があります。

避難が必要な場合の対応

大きな地震の場合は、避難が必要になることもあります。その際には以下の点に注意しましょう。

避難時の注意点

犬用のキャリーバッグやクレートを使用する
特に小型〜中型犬の場合、キャリーバッグに入れて避難すると安全です。日頃からキャリーに慣れさせておきましょう。

ダブルリードを使用する
1本のリードが外れても大丈夫なように、2本のリードを装着すると安心です。首輪とハーネスの両方につけるのが理想的です。

犬用の靴を履かせる
ガラスの破片など危険なものから肉球を守るため、避難時には犬用の靴を履かせると良いでしょう。

迷子札やマイクロチップの確認
万が一はぐれてしまった場合に備え、迷子札の情報が最新かどうか確認しておきましょう。マイクロチップの装着も有効です。

地震後の犬のケア

地震が収まった後も、犬のケアは続きます。地震の経験はトラウマとなり、長期的な行動変化を引き起こすことがあります。適切なアフターケアを行い、愛犬の心と体の健康を守りましょう。

身体的なケア

まずは犬の身体に異常がないか確認します。地震の際には、パニックによる怪我や、落下物によるケガなどの可能性があります。以下のポイントを確認しましょう。

  • 体全体に目に見える怪我(切り傷、打撲など)がないか
  • 歩き方に異常がないか(足を引きずる、歩きたがらないなど)
  • 呼吸に問題がないか(呼吸が荒い、苦しそうなど)
  • 食欲や水の摂取量に変化がないか
  • 排泄(おしっこ・うんち)に異常がないか

もし何らかの異常を発見した場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。特に目に見えない内部の怪我があることもあるため、念のため獣医師の診察を受けることをおすすめします。

心理的なケア

地震の経験は犬にとって大きなストレスとなります。PTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状が現れることもあるため、心理的なケアも重要です。

犬のPTSD様の症状

  1. 物音に過敏になり、ちょっとした音でもおびえる
  2. 食欲不振や嘔吐
  3. 下痢や血尿
  4. 落ち着きがなくなる
  5. 異常行動(突然攻撃的になる、トイレの場所を忘れるなど)
  6. 何もないのに震えている
  7. 飼い主から離れたがらない(分離不安)
  8. 持病の悪化

犬のストレスを軽減するためには、以下のようなケアが効果的です。

犬のストレスを軽減するには日常生活を早く取り戻すべき?

はい、可能な限り早く日常のルーティンを再開しましょう。いつもの時間に食事を与え、散歩に行き、遊ぶなど、普段の生活パターンを取り戻すことで、犬は安心感を得られます。

適度な運動は必要?

適度な運動は犬のストレス発散に効果的です。安全が確認された場所で、散歩やボール遊びなどをして、体内に溜まったストレスを発散させましょう。

安心できる居場所を作るには?

犬が安心できる場所(クレートやベッドなど)を用意し、そこに好きなおもちゃやブランケットを置いてあげましょう。犬が自分から入りたくなるような居場所を作ることが大切です。

専門家の助けは必要?

症状が長引く場合や、日常生活に支障をきたすほどの行動変化がある場合は、獣医師や動物行動学の専門家に相談しましょう。場合によっては、一時的な薬物療法やサプリメントが推奨されることもあります。

重要なのは、犬が恐怖を感じている時に無理に矯正しようとしないことです。「怖くない」と教えるつもりで強制的に恐怖に向き合わせると、かえってトラウマが強化される可能性があります。時間をかけて少しずつ回復させていくことが大切です。

雷恐怖症との違い

地震によるパニックと雷によるパニックは似ていますが、いくつか違いがあります。雷恐怖症は主に音に対する恐怖である一方、地震の場合は揺れの感覚や周囲の環境変化など、より複合的な要因が関わっています。

雷恐怖症の場合は音を遮断する方法(防音室や耳栓など)が効果的ですが、地震の場合はそれだけでは対処できません。ただし、どちらも行動療法や環境調整など、基本的なケア方法は似ています。

地震に備えた事前準備

地震発生時に適切に対応するためには、事前の準備が欠かせません。日頃からできる備えについて解説します。

犬用避難グッズの準備

災害時に慌てないよう、犬用の避難グッズをあらかじめ準備しておきましょう。以下のものを専用のバッグにまとめておくことをおすすめします。

必需品リスト:

  • 5〜7日分のドッグフード(普段食べているもの)
  • 清潔な水(犬用として2Lペットボトル×3本程度)
  • 食器(折りたたみ式があると便利)
  • 常備薬(処方薬がある場合)
  • 予備の首輪・リード(できればダブルリード)
  • ペットシーツ
  • 排泄物処理用ビニール袋
  • タオル(複数枚)
  • 愛犬の写真(万が一はぐれた場合の確認用)
  • 飼い主の連絡先を記載したカード
  • 動物病院の連絡先
  • ペット用応急処置キット

あると便利なもの:

  • 犬用の靴(ガラスの破片から肉球を守る)
  • 犬用のおむつ(避難所での利用)
  • ケージやキャリーバッグ
  • 犬用レインコート
  • 犬用のブランケット
  • お気に入りのおもちゃ(ストレス軽減用)
  • ペット用ウェットティッシュ

これらのアイテムは、定期的に確認し、消費期限があるものは適宜交換しましょう。特にフードや水、薬は鮮度が重要です。

避難所・避難経路の確認

災害時にペットと一緒に避難できる場所を事前に調べておくことが重要です。自治体によって、ペットの受け入れ方針は異なります。

チェックポイント
・お住まいの地域でペット同伴可能な避難所はどこか
・避難所でのペットの扱い(同室可、別室など)
・避難経路は複数確保されているか
・車での避難が必要な場合、ペット用のキャリーは車に積めるか

また、ご自宅から避難所までの経路を家族全員で確認し、実際に歩いてみることをおすすめします。その際、犬も一緒に連れて行くと、いざという時のストレスが軽減されます。

室内の安全対策

地震発生時に犬がケガをしないよう、室内の安全対策も重要です。以下のポイントに注意しましょう。

  1. 家具の固定 – 倒れてくる可能性のある家具は壁に固定し、犬の通り道や寝床の近くには重いものを置かないようにしましょう。
  2. ガラス製品の配置 – 落下すると割れる可能性のあるガラス製品は、犬の届かない場所に配置するか、粘着マットなどで固定しましょう。
  3. 安全スペースの確保 – 家の中に犬が避難できる安全なスペース(テーブルの下など)を確保し、日頃からそこで過ごす練習をさせておくと良いでしょう。
  4. 犬用ゲートの設置 – 地震の際に犬が危険な場所(キッチンなど)に入らないよう、必要に応じてゲートを設置しておくと安心です。

我が家では、シェルティ用のクレートを「安全な避難場所」として位置づけ、日頃から寝床として使用しています。クレートの中にはお気に入りのブランケットとおもちゃを入れておくと、いざという時にすぐ避難できますよ。

しつけと訓練

災害時に慌てないよう、日頃から以下のようなしつけや訓練を行っておくことも効果的です。

  • パニック時でも飼い主の指示に従えるよう、基本的な服従訓練を行う
  • キャリーやクレートに慣れさせておく(急な避難時にスムーズに入れるように)
  • 様々な環境や音に慣れさせる(避難所での生活に備えて)

特に「待て」「おいで」などの基本的な命令に確実に従えるようにしておくことは、緊急時に犬の命を守ることにつながります。また、他の犬や人に対して攻撃的にならないよう、社会化訓練も重要です。

犬が地震などの災害時にパニックになるのは自然な反応です。叱ったり無理に訓練したりするのではなく、日頃から飼い主との信頼関係を築き、安心感を与えられるよう接することが何よりも大切です。

ペットのための防災グッズ「Paws&Prep」で愛犬と安全に避難しよう!

地震発生時に愛犬を守るためには、事前の準備が何よりも重要です。特に防災グッズの準備は、いざという時にスムーズに対応するための鍵となります。そこでおすすめしたいのが、ペット専用の防災バッグ「Paws&Prep(ポーズアンドプレップ)」です。

Paws&Prepの特徴と魅力

Paws&Prepは、ペットと飼い主が一緒に安全に避難できるよう設計された専用防災バッグです。愛犬・愛猫のための必需品が10点セットになっており、いざという時にすぐに持ち出せる優れものです。

  • 愛犬・愛猫の写真プリントができる – バッグに愛犬・愛猫の写真をプリントできるため、万が一はぐれてしまった場合の身元証明にもなります。
  • 必要十分な10点セット – 長期保存水(2L)、折りたたみ式ペット用トイレ、ペットシーツ、消臭袋、水・エサ皿、ウェットティッシュ、ドライタオル、ジッパー袋、ホイッスル&ライト、防災アドバイスシートが含まれています。
  • おしゃれなデザインで日常使いも可能 – 防災バッグとしてだけでなく、普段のお散歩バッグとしても使えるおしゃれなデザイン。日常的に使うことで、いざという時にすぐ持ち出せます。
  • 専門家監修 – 防災士などの専門家の監修のもと、必要なアイテムを厳選しています。
  • カスタマイズ可能 – 基本セットに加えて、愛犬・愛猫の好みや必要に応じて中身を追加できます。

Paws&Prepの最大の魅力は「これさえあればその瞬間に迷わずペットと避難できる」という安心感です。突然の災害時にパニックにならないよう、愛犬・愛猫との避難に必要なものがコンパクトにまとまっています。

実際の利用者の声

Paws&Prepを実際に利用している飼い主さんからは、以下のような声が寄せられています。

\ 実際のユーザーレビューをご紹介 /

人間用の防災グッズはあるけれど

緊急事態では何を手にしたらいいのかパニックになるだろうからこういうグッズは頼もしい。ペットキャリーと一緒に置いておくと安心😺!(もこたさん)

思い出の写真がバッグになりました♪

防災はもちろん、普段使い(ピクニックとか運動会)にも使えそうで素敵です😆💕(popoさん)

お気に入りです!

普段使いのバッグとして我が子(猫)の写真をプリントしてもらいました!防災ガイドは見やすくていざという時にパニックにならずいいと思います。(レオママさん)

地震などの災害時、愛犬がパニックになるのは自然なことです。そんな時にも慌てず対応できるよう、日頃からの備えをしっかりと行いましょう。そして、いざという時に必要なものをすぐに持ち出せるよう、Paws&Prepのような専用防災バッグを用意しておくことをおすすめします。

愛犬との大切な時間を災害に奪われないよう、今日からできる防災対策を始めましょう。

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この記事を書いた人

こんにちは!ぽーマガ編集部です。
私たちは、愛するペットとの毎日をもっと幸せに、もっと安心にするためのヒントをお届けしている仲間たちです♪

編集部メンバーは全員が犬や猫との暮らしを楽しむ"親バカ"飼い主。毎日の食事や遊び、時には病気の心配まで、皆さんと同じ喜びや悩みを抱えています。
記事を作るときは、獣医さんや防災のプロにもお話を聞いて、しっかり裏付けのある情報をお届けするよう心がけていますよ。健康ケアのコツから、もしもの時の備えまで、「あ、これ知りたかった!」と思える情報を、読みやすくご紹介します。

大切な家族であるペットと、安心して笑顔で過ごせる毎日のお手伝いができたら、これ以上の幸せはありません。みなさんの声もぜひ聞かせてくださいね!

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