「犬を飼いたいけど、お金がない…」
そんな悩みを抱えている方は少なくないでしょう。かわいい犬との生活は、想像するだけでも心が温かくなりますよね。でも、現実問題として、犬を飼うにはそれなりの費用が必要です。
この記事では、お金がないのに犬を飼うことのリスクや課題、それでも犬を迎えたい場合の対策、そして飼育費用を抑えるコツまで徹底解説します。これから犬を飼おうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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お金がないのに犬を飼いたいと思う心理とは
癒しと生きがいを求めて
毎日の仕事や生活に疲れたとき、帰宅するとしっぽを振って出迎えてくれる犬の存在は、何物にも代えがたい癒しとなります。「お金はないけれど、心の潤いが欲しい」という気持ちから、犬を飼いたいと考える方も多いでしょう。
寂しさを紛らわせたい
一人暮らしの方や、家族との時間が少ない方にとって、寂しさを埋めてくれる存在として犬を迎えたいと思うのは自然なことです。特にコロナ禍以降、孤独感を感じる人が増え、ペットを飼う人も増加しています。
飼育費用の誤解
「犬を飼うのってそんなにお金かからないでしょ?」と思っている方も少なくありません。フードやトイレシーツくらいで十分だろうと考え、実際の費用を過小評価しがちです。しかし現実には、犬の飼育には想像以上にお金がかかります。
犬を飼うのにかかる本当の費用
「犬を飼うとお金がかかる」というのは聞いたことがあっても、具体的にいくらかかるのかご存知でしょうか?ここでは、犬を飼う際に必要な費用を詳しく解説します。
初期費用はいくら?
犬を迎え入れる際に一度だけかかる初期費用には、以下のようなものがあります。
- 犬の購入費用:5万円~30万円(犬種によって異なる)
- 畜犬登録料:約3,000円(地域によって異なる)
- 初回予防接種費:約5,000円~15,000円
- 必要なグッズ:2万円~5万円(ケージ、食器、トイレなど)
初期費用だけで最低でも10万円、場合によっては50万円近くかかることも珍しくありません。
月々の維持費用の内訳
犬を飼い始めてからは、毎月以下のような費用がかかります。
項目 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 |
フード代 | 2,000円~5,000円 | 4,000円~8,000円 | 8,000円~15,000円 |
トイレシーツ・消耗品 | 2,000円~3,000円 | 3,000円~4,000円 | 3,000円~5,000円 |
トリミング(2ヶ月に1回) | 5,000円~8,000円 | 8,000円~12,000円 | 12,000円~20,000円 |
ペット保険 | 2,000円~5,000円 | 3,000円~6,000円 | 4,000円~8,000円 |
おやつ・おもちゃなど | 1,000円~3,000円 | 1,000円~3,000円 | 2,000円~5,000円 |
小型犬でも月に1万円前後、大型犬では2万円以上の維持費がかかることを覚悟しておく必要があります。
年間・生涯でかかる総額
犬の年間飼育費は、小型犬で約15万円、中型犬で約20万円、大型犬で約25万円が目安です。さらに、定期健診や予防接種などの医療費も毎年必要です。
犬の平均寿命は10~15年と言われており、生涯にかかる費用は小型犬で200万円~250万円、中・大型犬で250万円~400万円にもなります。
予想外の出費に要注意
計画的な支出だけでなく、突然の病気やケガによる治療費など予期せぬ出費も考慮しておく必要があります。
- 病気やケガの治療費:数千円~数十万円
- 手術費用:5万円~30万円
- 入院費用:1日あたり5,000円~15,000円
病気やケガは突然やってきます。「お金がないからペット保険には入らない」という選択をすると、万が一のときに大きな負担となる可能性があります。
お金がないのに犬を飼うリスク
お金がない状態で犬を飼うと、どのようなリスクがあるのでしょうか。現実的な問題を直視しましょう。
十分な食事を与えられない可能性
犬にとって適切な食事は健康の基本です。しかし、経済的に余裕がない場合、質の良いフードを与えられず、安価な食事に頼らざるを得なくなることがあります。栄養バランスの悪い食事は、将来的な健康問題を引き起こす可能性があります。
必要な医療を受けさせられない
動物医療は健康保険がきかず、すべて自己負担です。お金がない状態で犬が重い病気やケガをした場合、十分な治療を受けさせられない可能性があります。
例えば、以下のような病気や治療が必要になった場合:
- 骨折の手術:10万円~20万円
- 腫瘍の摘出手術:15万円~30万円
- 皮膚病の治療:数千円~数万円(長期治療の場合)
このような急な出費に対応できるかどうかを、事前に考えておく必要があります。
最後まで面倒を見られないかも
もし経済状況が悪化した場合、最悪のシナリオとして犬を手放さなければならない状況も考えられます。犬にとっても、慣れ親しんだ飼い主と離れることは大きなストレスとなります。
また、高齢になった犬は医療費がさらにかさむ傾向にあります。犬の生涯を最後まで責任を持って看取ることができるのか、冷静に考える必要があります。
ストレスによる飼育放棄
お金の問題で常に不安やストレスを感じながら犬を飼うことは、飼い主自身の精神衛生上もよくありません。そのストレスが犬との関係性にも影響し、最終的には飼育放棄につながるケースも少なくありません。
それでも犬を飼いたい!対策と工夫
お金に余裕がなくても、どうしても犬を飼いたいという方のために、いくつかの対策と工夫を紹介します。
お金のかかりにくい犬種選び
犬種によって、かかる費用は大きく異なります。一般的に、以下のような犬種は飼育費用が比較的抑えられると言われています。
1. チワワ
小型で食費が少なく、短毛種のチワワはトリミング代も抑えられます。ただし、遺伝的に歯の問題や頭蓋骨の問題を抱えやすい傾向があるため、医療面では注意が必要です。
2. 柴犬
日本の気候に適応しており、比較的病気に強い犬種です。毛が抜け替わる時期はブラッシングが必要ですが、基本的にはトリミング代がかからないのが大きなメリットです。
3. ミニチュア・ダックスフンド
比較的長生きする丈夫な犬種で、短毛種であればトリミング代もかかりません。ただし、背骨の問題(椎間板ヘルニア)には注意が必要です。
4. ジャック・ラッセル・テリア
活発で健康的な犬種であり、短毛でコンパクトなため食費やグルーミング費用が比較的抑えられます。
5. パピヨン
小型犬ながら健康面で問題が少なく、長毛ですが意外とお手入れが簡単なのが特徴です。
犬種選びで注意すべきポイント
お金のかからない犬種を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう:
- 体のサイズ:小型犬の方が食費やグッズ代が安くなる傾向
- 被毛の長さ:短毛種はトリミング費用を抑えられる
- 遺伝的健康問題:遺伝疾患が少ない犬種を選ぶ
- 運動量:エネルギッシュな犬種は運動不足によるストレスで問題行動を起こしやすい
里親制度の活用
ペットショップやブリーダーから購入せず、里親制度を活用するのも一つの方法です。
- 保護団体を通じた譲渡:小額の譲渡費用のみ
- 公的機関(保健所など)からの譲渡:登録料などの諸費用のみ
- 個人からの譲渡:条件は様々
里親制度を利用する場合、生体購入費用を大幅に抑えられるメリットがありますが、以下のようなデメリットも考慮する必要があります:
- 犬の生い立ちや健康状態が不明な場合がある
- 成犬が多く、しつけが必要なケースも
- 心理的なトラウマを抱えている場合もある
飼育費用を抑える工夫
飼育費用を抑えるための工夫としては、以下のような方法があります:
- フードは大袋で購入:小分けよりも経済的
- 定期健診を欠かさない:早期発見で治療費を抑える
- ペット保険に加入:突然の高額医療費に備える
- トリミングを自分で行う:基本的なケアは自宅で
- 手作りおもちゃ:市販品ではなく手作りで楽しませる
- 必要なものだけを購入し、過剰な贅沢品は避ける
- 複数のショップで価格を比較してから購入
- フードのサンプルやクーポンを活用
収入アップの方法
犬を飼うための費用を捻出するために、収入アップを検討するのも一つの方法です。
- 副業やアルバイト:週末だけでも収入源を増やす
- 不用品の売却:使わないものを整理して現金化
- 家計の見直し:無駄な支出を削減
- ペット関連の仕事:ドッグウォーカーなど犬と関われる仕事
犬のためにも飼い主自身の経済状況を安定させることが大切です。
犬を飼う前に必ず考えるべきこと
犬を迎え入れる前に、以下のポイントをしっかり考えておきましょう。
経済状況は安定しているか
現在の収入で犬を飼えるかだけでなく、将来的な経済状況も考慮することが重要です。
- 安定した収入源があるか
- 緊急時のための貯蓄があるか
- 今後のライフイベント(結婚、出産、住居の変更など)と犬の飼育両立できるか
生活スタイルを犬に合わせられるか
犬を飼うことで、ライフスタイルが大きく変わることを覚悟する必要があります。
- 毎日の散歩時間を確保できるか
- 長時間の留守番を強いることはないか
- 旅行や出張が多い仕事ではないか
家族の同意は得られているか
一人暮らしでない場合、家族全員の同意を得ることが非常に重要です。
- アレルギーの有無
- 世話の分担
- 万が一の場合のバックアップ体制
万が一の事態に備えているか
災害や緊急事態に備えた対策も必要です。
- ペット可の避難所の確認
- 緊急時の避難ルートの確認
- ペット用防災グッズの準備
お金がなくても犬を幸せにする方法
お金だけが全てではありません。限られた予算の中でも犬を幸せにする方法を考えてみましょう。
愛情とコミュニケーション
お金をかけなくても、犬との絆を深めるコミュニケーションや愛情表現は犬の幸福度を高める最も重要な要素です。
- 毎日の触れ合い時間を大切にする
- 基本的なしつけを通じてコミュニケーションを取る
- 言葉をかけ、目を見て接する
手作りのケアや遊び
市販の高価な商品がなくても、手作りで愛犬をケアし、遊ぶことができます。
- 手作りのおもちゃで一緒に遊ぶ
- ブラッシングなどのグルーミングを自分で行う
- 公園など無料のスペースで運動させる
時間と労力の投資
お金の代わりに、時間と労力をかけることで愛犬との生活を充実させることができます。
- 長めの散歩や遊びの時間を確保
- 基本的なトレーニングを自分で行う
- 犬についての知識を深め、理解を深める
愛犬と安心して暮らすための防災対策
お金の問題と同様に重要なのが、いざという時のための備えです。災害時には、普段以上に冷静な判断と行動が求められます。
災害時のペットとの避難計画
災害は突然やってきます。事前に避難計画を立てておくことで、愛犬と一緒に安全に避難できる可能性が高まります。
- ペット同伴可能な避難所の確認
- 避難ルートの確認
- 緊急連絡先リストの作成
いざという時に備えて、日頃からキャリーバッグやケージに慣れさせておくことも大切です。普段使わないと、緊急時にパニックになる可能性があります。
愛犬のための防災グッズ
災害発生時にすぐに持ち出せる防災バッグを準備しておきましょう。以下は最低限必要なアイテムです:
- 5日分以上のフードと水
- 常備薬(持病がある場合)
- トイレ用品(シーツなど)
- リード・首輪(予備も含む)
- 愛犬の写真(はぐれた際の確認用)
- 飼い主の連絡先情報
Paws&Prepのペット用防災バッグで備える
災害時に愛犬を守るための備えとして、Paws&Prepのペット用防災バッグがおすすめです。このバッグは、ペット好きが集まって企画・開発された専門の防災バッグで、災害時に必要な10点のアイテムがセットになっています。
普段使いもできるおしゃれなデザインなので、インテリアに馴染み、日常的に目につく場所に置いておけます。いざという時にすぐに持ち出せるよう、取っ手が付いているのも便利なポイントです。
セット内容は以下の通りです:
- トートバッグ
- 保存水2L
- ペット用折りたたみトイレ
- ペットシーツ
- 消臭袋
- 水入れ/エサ入れ
- ウェットティッシュ
- 犬猫用ドライタオル
- ジップロック(5枚)
- 笛&ライト
- ペット防災アドバイスシート
- 持ち物チェックシート
愛犬と一緒に安全に避難するためには、事前の準備が何よりも大切です。お金がなくても、最低限の防災グッズは用意しておきましょう。Paws&Prepのペット用防災バッグは、必要なものがコンパクトにまとまっており、いざという時の心強い味方になります。
防災グッズに限らず、お金をかけずとも愛犬を守るためにできることはたくさんあります。日頃からの備えと愛情で、どんな状況でも愛犬と共に乗り越えていきましょう。
まとめ│お金がないのに犬を飼うことのリスクと対策
この記事では、お金がないのに犬を飼うことのリスクや対策について詳しく解説してきました。
犬を飼うには初期費用から始まり、毎月の維持費、そして予期せぬ医療費など、生涯にわたって相応の費用がかかることを理解しておく必要があります。お金がない状態で犬を飼った場合、十分な食事や医療を提供できない可能性があり、最悪の場合は手放さなければならないという悲しい結末を招くこともあります。
しかし、どうしても犬を飼いたい場合は、以下のような対策を検討してみてください:
- 飼育費用が比較的抑えられる犬種を選ぶ
- 里親制度を活用する
- ペット保険に加入し、不測の医療費に備える
- 飼育費用を抑えるための工夫をする
- 収入アップの方法を検討する
何よりも大切なのは、犬の一生に責任を持って最後まで面倒を見る覚悟を持つことです。お金の問題も含め、犬を飼う準備ができているかどうか、冷静に判断しましょう。
また、いざという時のための防災対策も忘れずに。Paws&Prepのペット用防災バッグなど、専門の防災グッズを用意することで、災害時でも愛犬と安全に過ごすための備えができます。
犬との暮らしは、確かにお金がかかりますが、それ以上に得られる幸せや癒しも大きいものです。経済的な状況と向き合いながら、愛犬とともに幸せな毎日を過ごせるよう、しっかりと準備を整えてから迎え入れるようにしましょう。